君がいればそれだけで。
俺たちは出来るだけ人を集め、出来るだけ遠くへと人々を誘導した。先頭にいるのは一応変装したベクウ。離れて迷子になる者がいないよう、左右を固めるのはラズハルドとシオラだった。上空ではヒューが見守り、パルさんは子供や老人など足を引っ張りそうな者たちを背中に乗せては下ろしてを繰り返していた。
俺は皆が急ぎすぎて置いてかれている者がいないか、一番後ろで援護していた。でも、誰かが足りない。こんなに多くの人がいるのに誰か一人、見慣れた顔が消えている。
「リズレイド、他の奴らはどこに行った?」
「えっ?・・・、あれ・・・?」
おかしい。半日掛けて目的地に着いたのは良いが、半分以上の人々がいなくなっている。その中にはシオラとラズハルドもいる。
俺は皆が急ぎすぎて置いてかれている者がいないか、一番後ろで援護していた。でも、誰かが足りない。こんなに多くの人がいるのに誰か一人、見慣れた顔が消えている。
「リズレイド、他の奴らはどこに行った?」
「えっ?・・・、あれ・・・?」
おかしい。半日掛けて目的地に着いたのは良いが、半分以上の人々がいなくなっている。その中にはシオラとラズハルドもいる。