君がいればそれだけで。
ちょこちょこ顔を出している僕でも良くて十回中一回開けられる程度だった。何度か開けようと頑張っているけれど、他から見たら壁に突進して何をしているんだという感じだろう。だから、奥の扉が開いた時はベクウも眉をぴくりと動かして驚いていた。
入ってもらい、すぐに扉を閉めた。万が一、隠し部屋に奥があるとバレたとしても慣れていても開きづらい扉があるから問題ない。でも、出来るだけ見付からない方が良い。何らかの理由で開けられても困るから。
「抜け道はほとんど知り尽くしていたと思ったが、まだこんな部屋があったのか。本当にこの城は面白いな!」
「本当、迷路みたいなお城だよね。それで・・・、見てほしいのはこれなんだ」
「んー、うん?」
入ってもらい、すぐに扉を閉めた。万が一、隠し部屋に奥があるとバレたとしても慣れていても開きづらい扉があるから問題ない。でも、出来るだけ見付からない方が良い。何らかの理由で開けられても困るから。
「抜け道はほとんど知り尽くしていたと思ったが、まだこんな部屋があったのか。本当にこの城は面白いな!」
「本当、迷路みたいなお城だよね。それで・・・、見てほしいのはこれなんだ」
「んー、うん?」