君がいればそれだけで。
どんな些細な事でも覚えていたい。負の心を失くして今まで先に命を終えた友までも忘れたくない。父の最後の言葉も兄を看取った風景も全て生きているという証になるからと言っていた。
それに、そのまま負の心が野放しになると世界を滅ぼしかねないと言っていた。正の心があるから大丈夫なのではと問い掛けたが、負の心が無いせいで正の心は戦えないそうだ。例え戦えたとしても負の心が芽生えさせた愛情が正の心には無いから力及ばずだそう。
「特に殺されても問題はないが、この存在に気付かれるのは危ないという訳か」
「僕一人じゃ隠しきれない気がしていたんだ。怪しまれた時にバレてしまえば全て水の泡になりかねないから・・・」
ベクウは僕の頭を撫でながら優しく笑った。
それに、そのまま負の心が野放しになると世界を滅ぼしかねないと言っていた。正の心があるから大丈夫なのではと問い掛けたが、負の心が無いせいで正の心は戦えないそうだ。例え戦えたとしても負の心が芽生えさせた愛情が正の心には無いから力及ばずだそう。
「特に殺されても問題はないが、この存在に気付かれるのは危ないという訳か」
「僕一人じゃ隠しきれない気がしていたんだ。怪しまれた時にバレてしまえば全て水の泡になりかねないから・・・」
ベクウは僕の頭を撫でながら優しく笑った。