君がいればそれだけで。

一人で頑張ってきた事がどれだけ運が良く、凄い事だったのかと教わった気がした。ベクウの言う通り、いつか行けなくなる日が来てしまう。今は助けてくれる人が一人でも多く必要なんだ。

「このまま守っていけると思う・・・？」

「保証は出来ないな！でもまぁ、これからは俺がいる。心の支えにはなれるさ」

「ありがとう。もう少し頑張ってみるよ」

暖かい言葉に涙が出そうになった。自信がなかったんだ。皆と違って攻防の技術は無いし、生き物を一から育てるのもした事がない。それに、何かを守るなんて皆の方が上手く出来るのも知っているから本当に僕で大丈夫なのかなって。経験不足なせいで最悪な事態を招いてしまうんじゃないかなって。