君がいればそれだけで。
大きな間違いだという事をどうやったら教えられるんだ。俺やリズレイドが否定した所で、王女だから逆らえないだけと思われてしまうんじゃないのか。俺が、俺たちが何か言って通じる人なのか。

「王女は俺たちの事が嫌いですか?」

「まさか。どうやったら生き物に無関心になれるのか、教えてほしいくらいです」

「俺たちも王女と仲良くなりたいと思っております。パルさんのように」

「・・・それはどうかな。パルは物好きですから」

リズレイドの提案に曖昧な答えしか返さない王女。やっぱり、人と関わるのが嫌なのか。動物となら仲良くしているみたいだが、人の言葉が分かる者と仲良さげなのはパルさんだけ。
< 22 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop