君がいればそれだけで。
自信の無さはそこから来ているのか。ただでさえ普通ではないから、自分を好きじゃない限り自信が無くなるはずがない。特別だからとか身勝手な考えをして堂々としていればまだ付いてくる者もいただろうに。

「長く生きすぎたのよ」

「それはどういう・・・?」

「気にしないでください。こちらの話です」

王女に近付く第一歩。それはどんな些細な事でも報告する事にありそうだな。例えば、今日見た夢の話とか訓練中に起きた何でもない出来事とか。そんな、報告しなくても良いと思うような事でも伝えれば心を開いてくれるかもしれない。ほんの少しかもしれないが、パルさん以外の人物に開いてくれる事に意味があるはずだから。
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