君がいればそれだけで。
王女は椅子に深く座り直すと正面から向き合おうとしているのか、扉を見つめていた。あまりに真剣な目で見つめていたため、誰も話しかける事はできなかった。それは扉を開け、襲撃に来た者たちも同じだった。怯んで扉の近くから動けず、腰も引けていた。
「私はあなたたちと戦うつもりはありません。今すぐこの城から出ていってください。私はあなたたちを守る義務がありましたが、放棄致します。一時間だけ時間をお渡しします。私の支配から自由になりたい方はこの町から出ていってください。どんな判断を下そうと引き止めはしませんよ」
王女に睨まれたのか、ほとんどの者たちが腰を抜かして座り込んだり逃げ出したりしていた。でも、中には怯むだけで立ち向かおうとする者もいる。だが、その者たちはパルが間に入った事で勝てない、相手にしたくないと思ったのか諦めて後ずさっていった。
「私はあなたたちと戦うつもりはありません。今すぐこの城から出ていってください。私はあなたたちを守る義務がありましたが、放棄致します。一時間だけ時間をお渡しします。私の支配から自由になりたい方はこの町から出ていってください。どんな判断を下そうと引き止めはしませんよ」
王女に睨まれたのか、ほとんどの者たちが腰を抜かして座り込んだり逃げ出したりしていた。でも、中には怯むだけで立ち向かおうとする者もいる。だが、その者たちはパルが間に入った事で勝てない、相手にしたくないと思ったのか諦めて後ずさっていった。