君がいればそれだけで。
二日くらい経っただろうか。町の方が騒がしくなって門の辺りまで行くと、王女が気にしていた通り去ったはずの者たちが引き返してきていた。険しい表情で武器を持って来ている所を見ると、襲撃の続きをしようとしているのかもしれない。
「クヲラ!早くフィリア様の許へ!」
「シオラは!?」
「私は皆に伝え、王女の許へ行く。怖いならフィリア様を説得させておいで」
状況を理解したシオラはクヲラに指示を出し、俺たちに頷いた。任せておけばパルたちに伝えてくれるだろう。
さてと、ここからが問題か。どうやってあの人数を相手にする?殺し合いなら余裕だろうけれど、王女のいるこの土地で死人を出すやり方はしたくない。
「クヲラ!早くフィリア様の許へ!」
「シオラは!?」
「私は皆に伝え、王女の許へ行く。怖いならフィリア様を説得させておいで」
状況を理解したシオラはクヲラに指示を出し、俺たちに頷いた。任せておけばパルたちに伝えてくれるだろう。
さてと、ここからが問題か。どうやってあの人数を相手にする?殺し合いなら余裕だろうけれど、王女のいるこの土地で死人を出すやり方はしたくない。