君がいればそれだけで。
「安心って・・・、例えば?」

「うーん、皆に助けられて皆を助けて。それでいて自分の意思で作られていった絆の輪の中で笑って。そんな所じゃないかしら。でも、こればかりは本人に訊かないと分からないわ」

「あなたは?あなたはどうだった?自分のしてきた事を後悔しているの?」

「歩いてしまった道が間違いだったんだと思う事もあるし、両親の教えが本当であったんだと実感した事もある。でも、後悔はしてこなかったかな。不老不死だったからって理由もあるんだろうけど、またやり直せば良いんだって。ここから変えていけば良いんだって思っていたから」

「私の存在を完成させた事も後悔してない?」
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