君がいればそれだけで。
もうあの日々が戻ってくる事は無いのに何を考えているんだか。少し過去に囚われすぎているのかもしれないな。もう少し気楽に行こう。今はもう、昔とは違う仲間に囲まれているのだから。

「ヒューって妖精って感じしないけど何の種族なんだ?」

「妖怪とエルフの間に産まれたんだ。精霊ではあるんだろうけどとはよく言われるよ」

「妖怪かぁ。じゃあその翼はそのせいなんだ?」

「だねぇ。格好良いだろう?この翼と耳は自慢なんだ」

子供臭いだろうか。でも、三人はバカにするような表情を一瞬たりともしていない。寧ろ、同意してくれているような反応まで示してくれている。
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