君がいればそれだけで。
立ち上がったパルさんは王女の許に戻る途中、さっきの粉の事を説明してくれた。亡くなった者の無念や恨みを取り払い、安らかに眠らせるための粉らしい。何でも、王女の爪に何らかの細工をする事によって出来上がる貴重な粉なんだとか。町の人々にそんな事をする義理はあるのか?
「王女はどうしてそこまで干渉を?」
「さぁ・・・、何でなんだろうな・・・」
何か知っているみたいだが、あまり訊かない方が良いかもしれない。パルさんは話したくない事を喋ろうとする時、俯いて表情を隠そうとするから。でも、本人に訊いても良いものかどうかだけ気になるな。理由が分からないと作戦も提案もしにくい。
王女と人々の問題だし、放っておいても良いんだろうけどそれじゃあ私が病んでいくだけだ。
「王女はどうしてそこまで干渉を?」
「さぁ・・・、何でなんだろうな・・・」
何か知っているみたいだが、あまり訊かない方が良いかもしれない。パルさんは話したくない事を喋ろうとする時、俯いて表情を隠そうとするから。でも、本人に訊いても良いものかどうかだけ気になるな。理由が分からないと作戦も提案もしにくい。
王女と人々の問題だし、放っておいても良いんだろうけどそれじゃあ私が病んでいくだけだ。