君がいればそれだけで。
その後、町の中では強い者への嫌がらせや窃盗が増えたのだとか。だから王女は誰よりも強くなり、なるべく早く駆け付けるようになった。そのせいで自然と強い者である王女が嫌われるようになっていったそうだ。
身分の高い王族だから直接手を出される事はない。城の中に侵入しようと思う人もいない。避けたり悪く言われたりするだけで済むから一番最適な方法だと考えたのだろう。長く生きているからこそ、どこかに毒を吐く対象がいないとダメだという事が分かっていたんだろう。
「王女様はそれで本当に良いのですか!愛している者に愛されないなんて・・・、あんまりだ・・・」
「ありがとう、シオラ。私にはパルがいるから大丈夫ですよ。誰か一人に愛されているだけで十分です」
身分の高い王族だから直接手を出される事はない。城の中に侵入しようと思う人もいない。避けたり悪く言われたりするだけで済むから一番最適な方法だと考えたのだろう。長く生きているからこそ、どこかに毒を吐く対象がいないとダメだという事が分かっていたんだろう。
「王女様はそれで本当に良いのですか!愛している者に愛されないなんて・・・、あんまりだ・・・」
「ありがとう、シオラ。私にはパルがいるから大丈夫ですよ。誰か一人に愛されているだけで十分です」