君がいればそれだけで。
もう少し聞いてから考えるか。もしかしたら本人同士で解決できる何かかもしれない。そう思ってもう少し壁に寄ってみた。

「誰だよ!俺だって言ったの!」

「教えて何になる?お前が犯人だという事に代わりは無いだろう?」

「代わりあるって!本当に見に覚えが無いんだから!パルさんもそんな簡単に信じるなよな!」

「何だと・・・?」

嫌な予感がする。パルさんとリズレイドが前に喧嘩した時ってそこら辺の壁も家具も壊して王女に笑われてなかったっけ。本格的にやり合う前に逃げた方が良さそうだと思った私はヒューを起こそうとしたけれど、なかなか起きてはくれなかった。
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