大好きになりました。〜憧れと優しさ〜
「さすがにそのままはまずいだろ。
お前もう1回上脱げよ。」
いくら先輩のお願いでも聞けません。
それに脱げるわけない!恥ずかしいし。
「あっ!いや脱がなくいい。から
見せられる範囲でいいから見せろ。」
逃げろ〜
ドンッ
「そう簡単に逃がすわけねーだろ。」
嘘でしょ。
逃げ場が。
逃げようにも後ろが壁だから…。
「お前イジメにでもあってるんか?
背中のでかい傷もそうなのか?」
どうしよイジメられてるのバレちゃった。
でも心配かけられないし。
「いや違います。
これはバスケの練習をしてて転けたりぶつけたりした痣で…」
「そんなわけねーだろ。誰がみてもそんな嘘バレバレだっつーの。」
ですよね。
正直にいうか。
「イジメというか。殴られたというか。蹴られたというか。」
「それをいじめって言うんだろうが。
なんで言わねーんだよ。」
だって先輩私のこと嫌いじゃん!
「背中のもそうなのか?」
あっ!背中のは…。
神様今だけ甘えてもいいですかこの人に?
「先輩。私の過去の話し聞いて貰えますか?」
そういった私はきっと今までで1番弱い顔をしてたと思う。