大好きになりました。〜憧れと優しさ〜

「…。なんともねーんだな。」

翔馬も、先輩も必死に探してくれたのかな

「翔馬ごめんね!わざわざ探しきてもらったのに!本当になんともないよ!」


「わかったよ。じゃあ先戻る。」


……。先輩も戻ってもらっていいんだけど

「あの…。せんぱ…。」


「なぁお前まだイジメ続いてたりしないよな?」

えっなんで。
「イジメはとっくに終わってますよ!」


「ならいいんだけどよ。
そもそもお前イジメてたやつって誰なんだよ。」

えーとそれは言わないとダメなのかな。
いや名前知らないってことでいっか

「名前知らないんでわかりません。」


……。

「はぁ…。なら知ってることいえよ。」

どうしよどうしよう。

「本当に何にもしりません。」

だってもし言ったら先輩のせいって勘づかれちゃうかもしれないし。


「…。言う気ねーんだな。
瑠璃が女バスの先輩と二人でどっかいったきり帰ってこねーってメールしてきたぞ。」

うそ。瑠璃なんでいっちゃうの。


「ていうか。もういじめられてねーんだったら名前いってもいいんじゃねーの?」


あー確かに
部活の勧誘されたってことにして入ろうか悩んでてってことにして授業サボったってことにすればいけるかな。
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