群青色の空
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毎日がつまらない。



高校までの道だって何も無いし、むかつくくらいに青い空には雲さえ無いし、通学路にいる生徒達の声にもイライラする。



全てが嫌だ。



こんな所、さっさと出ていきたい。



出ていきたいのに、歩き続けていれば嫌でも学校が目に入ってくる。



掃除機みたいに生徒を飲み込んでいくイメージが大嫌いだ。



なんでみんなあんなにへらへらしながら学校に飲み込まれているんだろう。



嫌だと思わないのだろうか。



それとも、わたしだけがおかしいのか。



学校に通うように決めたやつなんかいなくなればいいのに。



抵抗しても、自分の意思ではないかのようにわたしの足は自然と校舎に吸い込まれてしまう。



そうなったら開き直るしかない。



靴箱に汚れたローファーを突っ込んで教室に向かうのみ。




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