群青色の空
3
しばらく喋っていない。
昼ごはんの時はいつも付きまとわれていたのが本当に迷惑だったけれど、今はその迷惑が少し苦くて自分に驚いた。
ひとりに戻っただけだから前と同じように屋上でご飯を食べるようになった。
弁当は今日もどこかに捨てられたからない。
チョコとグミで済ませる。
あまりに不健康な食生活で、少しずつ体も変わった。
病的な痩せ方をしているけれど、まだ目立つほどには変わっていない。
髪の毛も少し伸びて頭頂部の辺りは若干プリンのようになっている。
そろそろ染め直さないといけないけれど、それすら面倒くさい。
風が吹くと冷たかった。
もう秋も深まって、そのうちに初霜が降りるんだろう。
床に寝そべるとひんやりとしている。
じっとしていると、ほとんど音も聞こえなくて世界がわたしだけになったみたいだった。
そう思うともう苛立つこともなかった。