群青色の空
予鈴が鳴ると気分が沈んで本当にどこかに行きたくなる。
でもあの日、わたしは皆勤にしてもらったからこれ以上迷惑はかけられない。
せっかくの気遣いを無駄にはしたくない。
教室に入った瞬間、頭に黒板消しが直撃した。
だっせーとか馬鹿じゃんとか、いろいろ言われていたけれどあまり気にならなかった。
視界の隅の方でわたしの方をちらりと見るのが分かったけれど思いっきり無視をした。
ミイラ取りがミイラになるようなことはさせたくない。
そもそもこういうのは慣れの問題で、慣れてしまえばこんなふうに感覚がなくなって大抵のことは平気になる。
普通に席に着いたのがリサの気にくわないらしく、更に黒板消しに付いた粉を頭に被せられた。
きっと今は老婆のようになっている。
制服の肩に粉が積もるのが嫌だった。
粉を払うと白色が舞って、綺麗だなあと思った。