群青色の空
何となく期末試験は気分が重い。
関係ないけれど、クリスマスの前にテストをしないといけない理由が分からない。
試験範囲もそこそこ広いし今回は難しくするらしい。
教科書を見ていても入ってくる感じがしない。
トイレに行きたくなり、教室を出た時誰かとぶつかった。
「あ、ごめん」
久しぶりに会話したな、と思った。
最後に喋ったのはもう1ヶ月くらい前だった気がする。
なぜか泣きたくなり、俯いてトイレに駆け込んだ。
声を掛けられた気がしたけれど、無視した。
授業が始まるまで何となく出たくなくて、髪の毛の毛先を見て待っているしかなかった。
上を見た時、リサと目が合った。
気持ち悪。
そう思った瞬間、水が降ってきた。
「お風呂入んなきゃ汚いよー?」
ずぶ濡れになってしまい、風邪引くなと思った。
リサたちの笑い声が黒板を引っ掻いたみたいな音で気持ち悪くなった。