もうそばにいるのはやめました。
「あはは、カオス~。竜宝さんモテモテだね~?」
武田くんは椅子を反対側に座って、ひとりのんきに昼食をとろうとする。
ちょっと!笑ってる場合じゃないよ!
それにわたしがモテてるわけじゃないからね!?
「あたしと寧音ちゃんは仲良しなんだよ?ねっ?」
「う……うんっ!仲良し!」
仲良し……。
えへへ、いい響きだ。
にやけちゃうな。
「デレデレだな~。……こっちは最強に不機嫌だけど」
「…………」
「ちょ、黙るなし。飯がまずくなるだろ~?」
そう言いながらも武田くんはおいしそうに焼きそばパンを食べてる。
……最近こういうことが多い気がする。
わたしと穂乃花ちゃんが一緒にいると、円が突っかかってきて。
そんなわたしたちを武田くんが一歩引いたところでニヤニヤしながら傍観してる。
これってどう考えても
円、ヤキモチ妬いてるよね!?
「……円って穂乃花ちゃんのこと好きなのかな……」
「「それはない」」
「竜宝さんサイコー!」
あれ?心の声が漏れてた!?
ゲラゲラ爆笑する武田くんに、これまた息ぴったりに円と穂乃花ちゃんが息巻いた。