彩りのある場所で、恋を
俳句の話になった時に、美術室で先生は言っていた。そして、俺は知ることになる。先生に恋をしているということに……。
最初は、嬉しかった。でもだんだん苦しくなっていくんだ。だって、俺たちは先生と生徒だから。叶わない恋に溺れなくてはならないから。
その痛みを抱え、今日になる。
俺は高校三年生になり、進路は美術の専門学校へ進学することを選んだ。将来は絵に関する仕事に就きたいから。
玉井先生に面接練習をお願いし、何度も練習に付き合ってもらった。そして無事に合格することができたんだ。
俺は合格がわかった時、すぐに美術室へと向かった。今日は美術部の活動はない。でも、玉井先生は少しでも画力を上げようといつも絵を描いている。
「先生!!」
俺がドアを開けると、玉井先生は「岡田くん」と顔を上げる。本を読んでいたみたいだ。その本は、二年生の時に俺が借りた伝統色の本だった。
「……その本……」
「図書室で見つけて、懐かしいなと思ったので借りました。やっぱりどの色も素敵です」
最初は、嬉しかった。でもだんだん苦しくなっていくんだ。だって、俺たちは先生と生徒だから。叶わない恋に溺れなくてはならないから。
その痛みを抱え、今日になる。
俺は高校三年生になり、進路は美術の専門学校へ進学することを選んだ。将来は絵に関する仕事に就きたいから。
玉井先生に面接練習をお願いし、何度も練習に付き合ってもらった。そして無事に合格することができたんだ。
俺は合格がわかった時、すぐに美術室へと向かった。今日は美術部の活動はない。でも、玉井先生は少しでも画力を上げようといつも絵を描いている。
「先生!!」
俺がドアを開けると、玉井先生は「岡田くん」と顔を上げる。本を読んでいたみたいだ。その本は、二年生の時に俺が借りた伝統色の本だった。
「……その本……」
「図書室で見つけて、懐かしいなと思ったので借りました。やっぱりどの色も素敵です」