ポップコーンみたいな恋
仲良くしている二人に突然として背を向けて、紗夜の元へと戻る。俺がイライラしているのにも関わらず、紗夜は動じない。

「心配なら図書館まで着いていく?」

事情を話した紗夜は嫌な顔もせずに提案してくれたが、そこまでしたら紗夜よりも柚葉を取るのか?と勘違いされそうだから止めた。

紗夜は俺にとって初めての彼女だ。高校に入学して同じバスケ部に所属した時から気になっていたが、想いを伝えたのはここ最近。

相思相愛だった。紗夜は柚葉の存在を理解してくれる子なんだけれど…理解がありすぎて不安にもなる。幼なじみの女の子が側にいてヤキモチ妬かないのか?

「紗夜…、柚葉の事を鬱陶しく思わないの?」

「何で?思うわけないじゃん。好きな人の幼なじみだよ。逆にどんな子なのか興味があるよ。大野さん、可愛いし、スタイル良いよね。お友達になりたいけど…私は恋敵だから嫌煙されちゃうかな…」

「そんな事ないと思うけど…」
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