ポップコーンみたいな恋
幼なじみの祥平はバスケット部に所属している爽やかイケメンだ。優真はどの部活にも所属していない帰宅部で、アイドルの様な顔立ちをしていて女の子好きなチャラチャラしている男子。

祥平も優真も誰からも好かれるタイプだけれども、硬派と軟派なので、まるで真逆だ。

「柚葉ちゃん、アイスにする？クレープにする？バイト代入ったから何でも奢ってあげるよ」

「クレープにする！あとアイスティーつけてね！」

「おっけー！柚葉ちゃんの頼みなら何でも聞いてあげる」

優真は楽しそうに私の隣を歩いている。祥平と同じ高校に受かったが、高校生活２年目になっても同じクラスになる事は無かった。祥平のクラスに通う内に優真と仲良くなり、話をするようになった。

「ねぇ…、祥平のどこが好きなの？」

「んー…、良く分からない。だって赤ちゃんの頃から一緒に居るから。でもね、最近、祥平の事を見るとキュンッてするの。他の女の子と一緒に居るのも見たくないの」

「ふぅん…。祥平って融通効かなそうで頭硬そうじゃん！俺にしとけば柚葉ちゃんの事、大切にするのに…」

「ありがと。気持ちは受け取っておく」

優真に買って貰ったいちご生クリームのクレープとアイスティーを両手に持ちつつ、祥平が帰る時のいつもの道のりを歩く。
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