ポップコーンみたいな恋
軽い感じの言い方で優真は"柚葉ちゃんを大切にするよ"、と呟く。もう何度目になるだろうか?冗談かもしれないけれど、優真は私が祥平に言って欲しい言葉をいつもくれる。祥平と一緒に居れない時間も、一緒に居てくれる。

でも…、祥平じゃなきゃ駄目なんだ。私は幼なじみとしてではなく、彼女として隣に居たいの。

「優真ってさ、他の女の子にも誘われてるのに何で断ってるの?私の事より、優先してあげれば良いのに!」

「………さぁ、何ででしょうね?柚葉ちゃんといた方が楽しいからかな?」

「そぉ?私も……まぁまぁ、楽しいよ」

「まぁまぁね、まぁまぁ…」

「うん、一番は祥平と過ごす時間だから。優真は二番目ね」

優真は苦笑いをしながら、コーラを飲み干す。成長していく度に祥平と居る時間が短くなって、他の友達との時間が増えていった。照れ隠しの為に二番目だなんて言ったけれど、優真との時間も楽しいよ。

祥平とばっかり一緒に居たから、女の子の友達は居ないに等しい。そんな私と一緒に居てくれる優真に感謝してるよ。
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