ポップコーンみたいな恋
「あ、天木じゃない?あれ、あそこ…」
クレープを食べ終わる頃、帰り道で見つけた祥平の姿。
「しょ、…へい…」
駆け寄って話をかけようとした時、ためらってしまった。
「柚葉ちゃん!カラオケ行こっ!」
「え、…ちょ、」
優真に手を引かれ、逆方向へと拉致されて近くのカラオケボックスへと連行された。
「歌お、大声出したら元気になれるよ」
「ゆ、ま…、しょ…へぃ、女の子と手…つないで…」
「うん…」
祥平を見かけた時、知らない女の子と手を繋いで歩いていた。優真は私に見せないようにカラオケボックスへと連れ出してくれた。
目に焼き付いた現実が嘘であってほしいと願うけれど、頭の中はパニックになっていて回路が遮断している。
私は隣に座る優真に泣きつき、優真は優しく私の頭を撫でてくれる。抱きついた優真からは、ふんわりと良い香りが漂い、私の気持ちも段々と落ち着きを取り戻す。
「揚げ物セット、チョコパフェ二つ、アイスティー、コーラ…ついでにミックスピザ一枚お願いします!」
泣き疲れた私が優真から離れた後、優真は沢山のオーダーを電話で伝えた。
「頼みすぎじゃない…?」
「俺、腹減ってるから。男子高校生の胃袋、なめんな」
「あはは、そうだね」
「柚葉ちゃんはいつも、そうやって笑ってないとね。さー、歌おー!」
クレープを食べ終わる頃、帰り道で見つけた祥平の姿。
「しょ、…へい…」
駆け寄って話をかけようとした時、ためらってしまった。
「柚葉ちゃん!カラオケ行こっ!」
「え、…ちょ、」
優真に手を引かれ、逆方向へと拉致されて近くのカラオケボックスへと連行された。
「歌お、大声出したら元気になれるよ」
「ゆ、ま…、しょ…へぃ、女の子と手…つないで…」
「うん…」
祥平を見かけた時、知らない女の子と手を繋いで歩いていた。優真は私に見せないようにカラオケボックスへと連れ出してくれた。
目に焼き付いた現実が嘘であってほしいと願うけれど、頭の中はパニックになっていて回路が遮断している。
私は隣に座る優真に泣きつき、優真は優しく私の頭を撫でてくれる。抱きついた優真からは、ふんわりと良い香りが漂い、私の気持ちも段々と落ち着きを取り戻す。
「揚げ物セット、チョコパフェ二つ、アイスティー、コーラ…ついでにミックスピザ一枚お願いします!」
泣き疲れた私が優真から離れた後、優真は沢山のオーダーを電話で伝えた。
「頼みすぎじゃない…?」
「俺、腹減ってるから。男子高校生の胃袋、なめんな」
「あはは、そうだね」
「柚葉ちゃんはいつも、そうやって笑ってないとね。さー、歌おー!」