この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

風が私たちの間をすり抜ける。しばらくの間景色を眺めた。

「俺さ……」

そんな中放たれた晴くんの声に、どことなく真剣さが含まれているような気がして背筋がピンと伸びる。

「友達でいられると思ってた」

なんの話だろう。この様子からすると、さっきの続き……?

「けどやっぱ、自信ない。ひまといると、触れたくてたまらなくなる。ふとしたときにドキッとしたり、抱きしめたい衝動に駆られたり、ひまが他の男と一緒にいるとこを見ただけでかなり妬ける……こんな気持ちになるのは初めてなんだよ」

「……っ」

ドキドキしすぎて心臓が破裂しそう。

「俺はひまが好きだ」

ドキンとひときわ大きく鼓動が跳ねた。逃がさないとでも言いたげな瞳にまっすぐに見つめられて、呼吸すらうまくできない。

「ひまは俺のことどう思ってる? この際、はっきり聞かせてほしい」

「わ、私は……」

どうしよう。なんて言えばいいのかな。

「ひまの素直な気持ちが聞きたい」

私は唇を引き結んだ。そして、拳に力を入れる。

「私も……晴くんが、好き。でも……」

こんな私でいいのかな?

私、晴くんが思ってるほどいい子じゃないよ。

ねぇ、本当に私でいいの?

「ひまの全部が好きだ」

思いっきり抱きしめられた。

「俺のことが好きなら、もう遠慮はしない」

優しく包み込むような熱い言葉。反応しちゃいけないのに胸がキュンとする。

「わ、わたしも、好き……っ」

晴くんが好き……。

もしも許されるのなら、この手を取りたい。

おずおず手を回して抱きしめ返す。

「ずっとひまのそばにいたい」

「うん……わた、しも」

晴くんのそばにいたいよ。

ねぇ、神様──。

そう願うのは、悪いことですか?


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