この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「ひま、空見て」
ふと晴くんが顔を上げた。つられるように私も上を見る。
「うわぁ、きれい」
雲ひとつない青空はとても澄んでいて、まるで私たちを祝福してくれているようだ。
「俺、夕焼けも好きだけど……やっぱ青空が一番好き」
私の耳で優しい声が響く。
「悩みなんてちっぽけだと思えるっつーかさ……うまく言えないけど、元気が出るよな」
「そうだね」
晴くんはまるで青空だ。青空のように澄んだ心で私を抱きしめてくれる。それがどれだけ心強いか、きっと晴くんは知らないよね。
「あの子たち、かわいい」
「高校生かな? 初々しいよね」
青空の下で抱き合う私たちはかなり注目されてしまっている。急に恥ずかしくなって、晴くんはゆっくり私から離れた。
「ごめん、俺」
「ううん、晴くんにギュッてされると安心する」
温もりが心地よくて癒やされるんだ。
「一緒にいると触れたくなるっていう気持ち、ちょっとわかるかも」
ちらりと見上げた晴くんの横顔は真っ赤だった。