この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「いや、それはべつにいいんだけどさ……はは」
「なんで笑うの?」
晴くんは見たこともないほど楽しそうに目を細めて笑っている。
「ひまが宝物を見つけたガキみたいな顔してたから……つい。ぷっ」
「……っ」
ひ、ひどい。
「サンキュ。俺のために選んでくれたなんて、めちゃくちゃうれしい」
「あげないよ、笑ったから」
「悪かったって」
「ふーんだ」
スネるフリをしてそっぽを向く。気配でクスクス笑われているのがわかった。
「ひま」
「…………」
「おーい」
「…………」
「ケーキでも食いに行くか?」
「えっ? うん!」
あ、ヤバい。思わず顔がゆるんじゃった。
「ははっ、単純」
「ムゥ」
「スネてる顔もかわいい」
「……っ」
ドキッ。面と向かってはっきりかわいいとか、反則だ。徐々に顔が熱くなっていく。
「もう笑わないから、許してください」
「仕方ないなぁ、はい、これあげる」
おずおずとプレゼントを差し出すと、晴くんは満足そうに微笑んだ。
「サンキュ」
こうなったら私の負け。きみには敵わないよ。
「やべぇ……」
「どう、かな? 晴くんっぽいなって思ったんだけど」
「うれしい」
喜んでもらえたようで、満面の笑みを浮かべる晴くん。
「一生大事にする。絶対はずさないから」
「あはは」
気に入ってもらえてよかった。うれしそうに笑う晴くんの横顔を、私はずっと見つめていた。