この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
まずは美奈ちゃんから。
『ひまちゃん、大丈夫?おだいじにね。返事はいらないよ!』
そして次に苑ちゃん。
『ひまり、ゆっくり休んでね!また学校で!』
晴くんからのメッセージを開こうとして指が止まる。昨日の夜の光景が目に焼きついて離れない。ズキンと胸が痛んで、息が苦しい。
仲良くしないで……なんて、言えない。
さすがに昨日の夜からずっと返していないので、そろそろ返事をしなきゃ。そう思ってメッセージを開いた。
『今帰ってきた。ひまの声が聞きたいんだけど、電話大丈夫?』
『もしかして、寝た?』
『寝たな?おやすみ』
『おはよう』
『なんかあったのか?』
時間を開けてトータル五文。私を気にしてくれているのが、文面からひしひしと伝わってきた。
『ごめん、熱で寝込んで──』
そう打ち込んだところで晴くんから電話がかかってきた。きっと既読がついたのを見計らって、かけてきたんだろう。
『ひま? よかった!』
スマホの向こうから待ってましたと言わんばかりの明るい声がした。声を聞いただけでどんな顔をしているのかが想像できる。きっと晴くんは優しく笑っているんだ。
熱のせいで弱っているからなのか、晴くんの声を聞くとホッとした。