この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「ひまり、大丈夫?」
「え? なにが?」
「こーこ、青くなってるよ。ぶつけたの?」
それは体育の授業が終わって着替えているときのことだった。青く内出血になっている右腕を、何気なく苑ちゃんに指摘された。
「わ、気づかなかった」
そんなに強くぶつけた覚えはないけど、きっとどこかに当たってできたであろう大きさ。中心が濃く暗紫色になっている。
「気をつけてね、それでなくてもひまりはぼんやりしてるんだから」
「苑ちゃん、言いかた……」
「あはは!」
着替えて教室に戻る。ホームルームが始まるので、美奈ちゃんも苑ちゃんもかけ足だ。
「ひまちゃん、早くー!」
「ま、待って〜……!」
体育ではなんともなかったのに、かけ足がツラい。身体がダルくて、すぐに息が上がった。
なんとか教室に着いて自分の席に倒れこむように座った。
「大丈夫? 桃咲さん」
「あ、うん……はぁはぁ」
つ、疲れた……。
「猛ダッシュしてきたかのようだね」
「なんだか、体力が落ちちゃったみたいで……はぁ」
前までなら平気だったのが、ここのところ特にツラい。