この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
座っているとめまいが落ち着いて、ホットミルクティーを注文して暖を取った。佐々野さんが注いでくれたミルクティーは甘くなくて美味しい。
彼女はキッチンで忙しいそうにしているけれどお客さんはちらほら入っている程度で、お店自体はそこまで忙しいわけではなさそう。
「佐々野さんって、美人だよね」
「えっ?」
「あ、ごめん、思わず口走っちゃった……!」
「あはは、美人だなんてそんなっ!」
謙遜しているけれど、やっぱり美人だなと思う。外見だけじゃなくて中身も。普通にいい子。
「私……ちょっと嫉妬しちゃってたんだ」
話すつもりはなかったのに、するりと口から出てしまった。言ったあとにハッとする。
「ご、ごめんねっ、変なこと言って。でも晴くんが佐々野さんと仲良いの見て、モヤモヤしちゃった」
佐々野さんは驚いたように目を見開いたあと、すぐに優しく笑った。
「そんな必要ないのに。日向くん、いつもひまりちゃんのことばっかりだよ?」
佐々野さんの笑顔に、どことなく影が落ちた。笑っているけど無理している、そんな感じ。
「ひまりちゃん一筋だから、自信持って!」
「…………」