この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
うまく息ができない。吸っているはずなのに、苦しくて苦しくて、胸の痛みが収まらない。
なんで……?
どうしてこんなことになったの……?
自問自答したって答えなんか出るはずもなく、呆然としているうちに着々と入院の手続きが進んでいった。一時帰宅も許されず、まだ実感がわかない。
「手前のベッドを使ってください」
看護師さんに案内されて血液内科病棟へ入った。前は小児科だったけれど、次は血液専門の病棟なんだ……。すぐに受け入れられるわけがない。
「なにか持ってきてほしいものはある?」
「…………」
すぐに帰れるんだよね?
そんなに長引かないでしょ?
私、なんともないよね?
「ひまちゃん?」
「え? あ……」
笑える余裕なんて今はない。動揺している。だからわずかに声が震えた。先生のひとことで一気に暗闇に落とされた気分。
それでもまだ期待を捨てきれない。きっとなにかのまちがいだ。なにもないに決まってる。
それなのに……。
ありえないほどの恐怖が胸を支配していた。
「お父さんに知らせなきゃ。電話してくるわね」
母親はそう言って私を残して行ってしまった。