この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

それからどれほど時間が経ったんだろう。気づくと病棟のカンファレンスルームにいた。そこには血相を変えたお父さんと母親もいる。

長机の前に複雑な表情を浮かべる先生の姿。緊張して身体が固まったまま動かない。バクバクと鼓動が波打って、変な汗が全身を伝う。

母親に腕を引かれてパイプ椅子へと座らされる。

「そ、それで、あの、ひまりはいったい……」

重苦しい沈黙の中、しびれを切らしたのかお父さんが口火を切った。

「率直に申し上げますと、再発している可能性が高いです」

それはまるで死刑宣告のようだった。顔から血の気が引いて、気が遠くなるような感覚。ウソであってほしかった。

お父さんや母親がなにか言っていたような気がするけど、耳に入ってこない。ただ、再発したという事実だけが頭にあった。

「半年前の検査ではなにも異常がなかったのに、どうしてそんなっ……!」

「この半年で白血病細胞が増殖したと考えるのが妥当でしょう。白血病細胞にも種類があって、それを断定するのに七日ほどかかります。とりあえず明日いったん退院してもらって、詳しい結果が出てから治療のことを考えましょう」

「なんで、どうして……」

お父さんはショックを隠しきれずに頭を抱えてうなだれた。それを母親が隣でなだめる。

身体が小さく小刻みに震えた。

しっかりしろ、私。

崩れ落ちそうな精神状態の中、私は必死に自分を奮い立たせた。

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