この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「空がきれいだよ、晴くん」
「変なヤツ……」
「今頃気づいたの?」
「…………」
横に影が落ちてそっと触れる指と指。たまたま当たったのかと思って離そうとすると、ギュッとつかまれた。ドサッと寝そべる音がして、近づく顔と顔。
チラッと隣を見ると照れたような横顔があった。しかも近いところに。ふたりで芝生に横たわって見上げた空がとてもきれい。この空を見ていると、なにもかも忘れて無になれる。
ずっとこうしていたい。
このまま時間が止まればいいのに。
なんて、叶わない願い。
晴くんの隣にいたかった。
先がわからない私なんかと一緒にいても、幸せにはなれない。
晴くん、ごめんね……。
私はきみの笑顔を守りたい。
私以外の女の子との幸せを、今すぐには無理だけど願ってる。
大好きでした。
でも、もうそばにはいられない。
今日で最後。今日が最後。
「ねぇ、晴くん」
「ん?」
「もう会わない……」
「え? なんて? よく聞こえなかった」
身体ごとこちらを向いて、青空を背に優しく笑う晴くん。肘枕で頭を持ち上げ、上から見下される。その顔が、たまらなく好き。