この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
だらだらと毎日を適当にすごすだけの日々。うれしいとか楽しい、悲しい、ツラい、そんな感情がごっそり抜け落ちている。
『心がマヒしちゃってたの』
いつの日か、ひまが言ってた言葉を思い出した。心がマヒするって、こういうことをいうんだな。なにも感じない、なにも。悲しいくらいに。
それでもバスに乗っているときだけは無意識にひまの姿を探してる。朝と帰り、一個目の停留所が近づいてくるたびにそわそわして胸が痛む。会いたいのに、会いたくない。顔を見るのがツラい。嫌でも現実を突きつけられるから。
だけどあれからひまを見かけなかった。
いないということをこの一週間で思い知らされたのに、それでも探してしまう。はは、どんだけ未練がましいんだよ。ひまには他に好きなヤツがいるのに……。
俺のなにがダメだったんだ。知らないうちに傷つけていたのか。いくら考えてみてもわからなかった。ただ、本気で俺から離れたがっているひまの真剣な気持ちだけは伝わってきた。
あの日……震えてたあいつ。唇を結んで必死に涙をこらえているように見えたのは、俺の勘違いだったのか。