この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「女はね……ウソをつく生き物なんだよ」
「ウソ……?」
意味がわからない。いきなりなに言ってんだ。
「男はそのウソを責めるようなマネはしちゃダメなの。笑って受け入れるくらいの覚悟を持たなきゃ、男じゃない」
「いや、だからなんの話だよ」
「たとえばの話よ」
「ひまが俺にウソついたってこと?」
「さぁ? 真実はあたしにもわからないわ。ただ、言われた言葉をそのまま受け取らないことだね。あたしだったら相手が傷つく振りかたはしない」
「…………」
じゃあなんだ。他に理由があるって言いたいのか。でも考えたって答えなんか出ない。聞かなきゃわかるわけがないんだ。
「あんたが想像してるより、深刻かもしれないよ」
「なんだ、それ。なんか知ってんのかよ?」
そんな顔をしてる。
「今はまだ、なんとも言えない。でも、あんたもそれなりの強い覚悟を持たなきゃいけないかもね」
姉ちゃんの言葉がズドンと胸に響いた。言う気はさらさらないらしいが、絶対になにかを知っている。