この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

「女はね……ウソをつく生き物なんだよ」

「ウソ……?」

意味がわからない。いきなりなに言ってんだ。

「男はそのウソを責めるようなマネはしちゃダメなの。笑って受け入れるくらいの覚悟を持たなきゃ、男じゃない」

「いや、だからなんの話だよ」

「たとえばの話よ」

「ひまが俺にウソついたってこと?」

「さぁ? 真実はあたしにもわからないわ。ただ、言われた言葉をそのまま受け取らないことだね。あたしだったら相手が傷つく振りかたはしない」

「…………」

じゃあなんだ。他に理由があるって言いたいのか。でも考えたって答えなんか出ない。聞かなきゃわかるわけがないんだ。

「あんたが想像してるより、深刻かもしれないよ」

「なんだ、それ。なんか知ってんのかよ?」

そんな顔をしてる。

「今はまだ、なんとも言えない。でも、あんたもそれなりの強い覚悟を持たなきゃいけないかもね」

姉ちゃんの言葉がズドンと胸に響いた。言う気はさらさらないらしいが、絶対になにかを知っている。

< 184 / 242 >

この作品をシェア

pagetop