この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
ポツンと嘆かれた声には悲しみの色がにじんでいる。
「ひまりね……一カ月前から学校にきてないの。いきなり休学届出して、ずっと休んでる」
「学校に、きてない……?」
まったく予想だにしていなかった返答に面食らう。てっきり俺に会うのが嫌だから避けられているもんだとばかり思っていた。でもそれは、俺の勘違いだった……?
「なんできてねーんだよ? 一カ月前からって、どういうことだ?」
「それが私にもわからないの。いくら先生に聞いても家庭の事情だとか言うし、電話しても電源が入ってなくて繋がらないし、メッセージも既読がつかないんだ……拒否されてるのかな」
「なんで……?」
「ひまりの家に行こうかとも思ったんだけど、マンションの部屋番号まではわからないから結局行けずじまいで……打つ手がないの」
目を真っ赤にした海堂が静かに涙をぬぐった。俺が思っていた以上に事態は深刻なのかもしれない。
休学届を出してまで学校を休んでいるひまりに、いったいなにが起こってんだよ。
心臓のあたりがギュッと苦しくなって、思わず手を当てる。このまま会えないなんて、絶対に嫌だ。
覚悟を決めろ。強くなれ。
ちゃんと向き合うんだ。