この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「任せてください」
「ちょ、晴くんも。なに言ってるの!」
「ひまちゃん、赤くなってる。かわいい。ね、晴くんもそう思うよね?」
「めっちゃかわいいです」
お母さんは私と晴くんを交互に見て、からかうように笑った。散々からかわれてそのたびに晴くんが真顔で恥ずかしいことばかり口にする。
なんだか少し、キャラが変わってない?
そう思えるほど、ハキハキと返事をしてちょっと大人っぽくなったような気さえする。
お母さんとあきくんが帰ると、病室には私たちふたりだけが残された。おぼつかない足でベッドに戻る私を支えてくれる晴くんの手には、なんの迷いもない。
「ひま、大丈夫か?」
「うん……ありがとう。あきくんも喜んでた」
「あいつ、かわいいよな。また遊ぶ約束したから、明日もくるよ」
「いや、あの……」
「くるから」
もうこないで……。喉元まで出かかった言葉が晴くんによって遮られた。
「俺、結構頑固だよ。ひまのこと、絶対に諦めない」
「どうして、そこまで……私、こんなに醜い姿になったんだよ? 髪だって全部抜け落ちて……恥ずかしい」
見られたくない、こんな姿。
「どんな姿だろうとひまはひまだろ。俺は今目の前にいるおまえが好きなんだよ」
その言葉に、私の顔は尋常じゃないほど真っ赤になった。