この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
それでも晴くんは笑っていた。私の弱い心を包みこむかのような包容力のある優しい顔。
「好きだ、ひま」
もう一度唇を奪われた。今度はさっきよりも長いキス。息継ぎの仕方がわからなくて、胸が苦しい。伏し目がちの晴くんの顔がとても色っぽくて、男っぽい。
ど、どうしよう……クラクラするよ。
そばにいたい。なにがあっても。私は絶対に治ってみせる。晴くんのためにも。そう心に誓った。
「はは、かわいいな」
「も、もう!」
頬にじんわり熱がこもっていく。からかわれているのに、ますます赤くなる私。
「その顔、他の誰にも見せるなよ?」
「ど、どの顔?」
「俺とキスして赤くなってるかわいい顔」
「なっ!」
前までの晴くんなら、こんなセリフは言わなかった。再会してからの彼は糖度が増して甘くなったような気がする。
顔つきもしっかりして、大人っぽくなった。
「ねぇ、これ開けてもいい?」
細長い箱はきっとネックレスかなにか。そんな大きさだ。
「大したもんじゃないけど」
そう言われてワクワクしながら開ける。
中身は予想通りネックレスだった。プラチナの細いチェーンが、部屋の蛍光灯に照らされてキラキラと輝いている。しかもトップには四つ葉のクローバー。
葉の一枚にだけピンクゴールドがあしらわれていて、とてもかわいい。
「ありがとう……」
大したもんじゃないって言ったけど、きっとそこそこ値は張るはず。
「気に入った?」
「うん」