この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

「一晩だけ、一緒にいたい」

「え?」

「先生がね、病室に泊まるならいいよって言ってくれたの……ダメ?」

首をかしげながらの上目遣いがめちゃくちゃかわいくて、不覚にもドキッとしてしまった。

「いいのか? 俺で。海堂とか美奈とか」

「晴くんと一緒がいいの。お願い」

「やべぇ、うれしい……」

最後のお願いなんて言うから、なにかと思った。でもそんなかわいいお願いなら、いくらでも聞いてやる。

早速今日、ひまの両親に許可をもらって泊まらせてもらうことになった。

初めてすごす一緒の夜が病院だなんて、色気やムードに欠けるけれど。ひまといられるなら、どこだっていい。

夜、窓から星空を見上げた。風邪を引いたら大変なので、窓は閉めたままだ。ひまの身体を抱き上げて、一緒に眺める満点の星空。

「きれいだね」

「ああ」

そう言いながら目と目が合って、なんだか照れくさい。

「キスしていい?」

「うん、同じこと思った」

お姫様抱っこしたままひまの唇にそっと口づけた。柔らかいこの感触。華奢な身体。全部を身体に刻み込むように、忘れないように、時間を忘れて何度も何度もキスをした。

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