この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

『どうしてこんなに苦しいの。あちこち痛い。もう起き上がれない。全身あざだらけ』

『なんで私が死ななきゃいけないの?なにかしたかな?』

『会いたい人に会っておかなきゃ』

『苑ちゃん、美奈ちゃん、天地くん、福島くん、ありがとう』

『死にたくない……怖い。夜眠れなくて恐怖しかない。寝てる間に死んだらどうしよう……』

『風になりたい。優しくて穏やかな春風に。春風ってそよそよしてて、好きだな』

『晴くんと見上げた青空に、そよそよ吹く春風になりたい。風が吹いたら思い出して、私のこと。なんてね』

『毎日きてくれてありがとう。大好き。でも、ばいばいした。ごめんね』

『もう限界。思い残すことはなにもない』

『字を書くことさえしんどくなってきた』

『つらくてくるしかったけど、はるくんにであえてよかった』

漢字が書けなくなったのか平仮名になった。

『はるくんのえがおがすき』

『げんきをありがとう、そろそろばいばいだね』

『わたしのことはきにせずしあわせになって』

『でも……ほんとはいやだよ。もうあえなくなるなんて。わすれてほしくない。ばいばいしたのに、みれんがましい』

『このにっきもすてなきゃ、こんなのみられたくない』

そこからはもう、涙でぐちゃぐちゃで読めなかった。

ひまの本音がありありと綴られていて、俺の前では無理して笑っていたことを考えたら……胸が張り裂けそうだった。

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