この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

帰り道、あのあとすっかり話し込んでしまい外に出るとすでに真っ暗になっていた。

最寄りの駅から家まで徒歩で二十分。途中近くのスーパーに寄って母親に頼まれた物を買う。

「よし、これで最後かな」

大した量じゃないけれどどこになにが売ってるのかわからないから、少し時間がかかってしまった。

レジに並んでいると背後から肩をトンと叩かれ振り返る。

「よう」

「日向くん!?」

そこには制服姿の日向くんがいた。

まさかこんなところで会うなんて。

「どうしてここに?」

「姉ちゃんのパシり」

「お姉さんの?」

「ここにしか売ってないタピオカドリンク買って来いって」

面倒くさそうに息を吐き出す日向くん。

へえ、お姉さんがいるんだ。しかも言うこと聞いて買いに来ちゃったりするようなキャラなんだ。

なんだかかなり意外かも。

「あはは」

「おい、なに笑ってんだよ」

じとっと見られて背筋がピンと伸びる。

「ご、ごめんね」

だってそんなキャラだとは思わなかったんだ。クールでぶっきらぼうで、どちらかというと不良っぽく見えて家族を遠ざけていそうだから。

「日向くんって優しいよね」

「え?」

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