この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

歩きすぎて疲れたからちょっと休憩しよう。

そう思ってフードコートに行き、人気のアイスクリーム屋さんの列に並んだ。ここのアイスクリームは今女子高生の間ですごく人気がある。

だからいつも食べちゃうんだよね。

今日はなににしようかな。ショーケースの中を覗きながらアイスを選ぶ。ブルーベリーも美味しそうだし、マスカルポーネチーズも食べたい。

「これこれ! ここのアイス、食べてみたかったの」

ふと後ろで声がした。何気なくそこに目をやるとさっきの美人さんが目を輝かせながらアイスのショーケースを眺めている。

「ねぇねぇ、どれにする?」

「べつになんでも」

聞き覚えのある声にふと顔を上げた。

えっ……?

日向、くん……?

二人は真後ろではなく私のあとに何人か挟んで列に並んでいた。

「なんでもって、相変わらず適当なんだから」

「いいだろ」

ぶっきらぼうな日向くんの声にバクバクと心臓が激しく高鳴る。胸が締めつけられて苦しいのはどうしてかな。

休日に一緒にいるなんてデートだよね……。

知らなかった、日向くんに彼女がいたなんて。

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