この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

昨日とはちがって晴れやかな気分でバスに乗ると、いつもの場所に日向くんが立っていた。ちょっと照れたような表情で頬をかきながら、それでもぎこちなく笑ってくれる。そんな日向くんの笑顔が好き。

「おはよう」

「うん」

昨日の今日ですごく照れくさい。雰囲気に任せて相当恥ずかしいセリフを言ったし、きっと私の気持ちは日向くんにバレバレだよね。

日向くんは私をどう思ってる……?

なんて聞けるわけない、そんなこと。

混雑したバス内では距離が近くてドキドキした。そばにいると日向くんの腕の感触を思い出して胸が熱くなる。

自分でもよくわからないけど、日向くんのことがすごく好き。

初めて誰かを好きになった。恋をすると相手のことしか考えられなくなるんだね。離れている時間がとてつもなく長く感じる。せめて同じ学校だったらよかったのに、なんて。

家にいても学校でも日向くんの顔が浮かんではドキドキしてる。そんな私はどうかしちゃったのかもしれない。

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