この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
それから三日が経って六月に突入した。ジメッとした季節は湿気が多くて嫌になる。でも私は浮かれていた。
「ひまり、ニヤニヤしてどうしたの?」
「な、なんでもないよ」
スマホの画面をタップしてホームへと戻る。実はさっき日向くんからメッセージが届いたんだ。
『今日の放課後、クレープ食いに行かない?』
まさかと思って画面を何度も凝視した。これってデートのお誘いだよね?
もちろん返事はオッケー。放課後が待ち遠しくてそわそわしちゃう。
「絶対なんかあったでしょ?」
「やだなぁ、なにもないってば」
えへへと笑ってごまかす。苑ちゃんはそんな私に怪訝な目を向けてきたけれど、最後には笑ってくれた。
「ま、ひまりが幸せなら私はそれでいいんだけどね。身体は大丈夫?」
「もちろん大丈夫だよ、私、そんなに弱くないからさ」
「本当に?」
心配そうに眉を下げる苑ちゃんの目はとても真剣だった。なにが言いたいのかは言われなくてもわかる。
「ホントホント! 相変わらず心配性だね」
心配させまいと明るく笑い飛ばした。
「もうすぐ四年が経つし、完治したと言っても過言ではないよ」
「そう、だよね。もう四年も経つんだもんね」
「だよー!」