この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

意味深発言


次の日から学校祭の準備が本格的に始まり、放課後に準備をすることになった。コスプレカフェをやるうちのクラスは、衣装の準備だったりカフェメニューを決めたりと大忙しだ。

「アイドルの衣装……スカートが短すぎないかな?」

「それくらいがちょうどいいよ。ひまちゃんに絶対似合うと思う」

私と同じくアイドルのコスプレを着る予定の美奈ちゃんがニッコリ笑った。色ちがいで美奈ちゃんがオレンジ、私がピンク。

体のラインがきれいに出るワンピースタイプの衣装だ。

「は、恥ずかしいな」

さすがにアイドルの衣装を作るのは無理だということで、クラスメイトから借りたのだけれど。スタイルがよくて引き締まってる美奈ちゃんには合うだろうけど、ちんちくりんの幼児体形の私には似合う気がしない。

学校祭までの約一週間。

とにかく無心でがんばるしかない。

とはいっても、気になる日向くんのこと。

今日の朝、日向くんに会ったときどんな顔をすればいいかわからなかった。

挨拶だけ交わすとお互いにだんまりで、朝は普段からあまり話さないけれどいつもは気まずくないのに、今日は変な空気が流れていたっけ。

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