この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
次の日の朝、いつもの場所に日向くんが立っていた。扉が開いてバスに乗ると小さく微笑んでくれる。
その笑顔が好き……。
日向くんに好きな人がいたとしても、この気持ちをどうにかすることはできない。私、それほど日向くんのことが好きだ……。
気づかないうちにこんなに好きになってたなんて。ツラいけど、日向くんの笑顔が見られるなら……それでいい。
「おはよう、日向くん」
「おう」
いつもと変わりのない朝、日向くんの隣にいられることが今の私の幸せ。贅沢は言わないからずっとこんな日が続けばいいのに。
「明倫の学校祭って来週?」
「そうだよ、六月にする学校って珍しいよね。三年生は進路や受験勉強で大変だから、それを考慮してらしいんだけど」
「へえ」
「土曜日に一般公開もしてるから、もしよかったら遊びにきてね」
「…………」
日向くんは少し迷うような素振りを見せたあと、小さく頷いてくれた。
きてくれるってことなのかな?
「あと、これやる」
「え……?」
ぶっきらぼうに手のひらサイズの四角い袋を差し出され、戸惑う。
「これは……?」
「ほら」
そう言い無理やり私の手に押しつけた。