この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「いつの間にそういうことになったの?」
「なんで言ってくんなかったの? あれだけ毎日一緒に喋ってたのにー!」
美奈ちゃんが私の肩を揺らす。
誤解をとこうにもどう説明すればいいのかわからない。どうしようかとオロオロしていると、今度は美奈ちゃんに背中を押された。
「行っておいでよ」
「え?」
「とりあえず追いかけてきな、こっちは任せてくれていいから」
グッと親指を立てる美奈ちゃん。
教室の中を見回すと、クラスメイトたちがうんうんと美奈ちゃんに同意するように頷いてくれた。
「ご、ごめんね、ありがとう」
「その代わり、あとで白状してもらうからねー!」
「あ、はは」
顔を引きつらせながらも、とりあえず慌てて教室を出る。
大変なことになっちゃった……。
だけど今はただ日向くんに会いたい。ちゃんと話がしたい。
中庭に走って行くと日向くんはベンチに座ってうつむいていた。
「日向くん!」
名前を呼ぶとパッと顔を上げて日向くんは顔をしかめた。
「さっきはごめんね」
息が切れて胸が苦しい。呼吸を整えてから、唇にグッと力を入れた。
「今日はきてくれてありがとう。ビックリしちゃった。さっきも、助けてくれてありがとう……」