この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「べつに……」
あからさまに顔をそらされてしまった。この角度から見える頬はほんのり赤い。
「変なこと言ったけど、後悔してないから」
「え……?」
ポカンとしていると日向くんは徐々にこっちを振り返った。
「えーっと……?」
「さっき教室で言ったこと」
さっき、教室で言ったこと……?
『こいつは俺のだから』
『手ぇ出すな』
「冗談で言ったわけじゃないから」
冗談じゃなきゃ、なに……?
ドキンドキンと鼓動が高鳴る。
日向くんも、私と同じ気持ちでいてくれたってこと……?
「おまえもさ、嫌なら嫌ってちゃんと言えよ」
今度はじとっとした目で見られた。コロコロ変わる日向くんの表情は子どもみたい。
「曖昧にしてるから、付け入られるんだよ」
「う、うん……ごめんね」
そのとおりだ。肝心なときに私はなにも言えなくなっちゃう。
「謝ってほしいわけじゃなくてさ……嫌なんだよ」
ポリポリと頬をかいて言いにくそうに口を開く。
「桃咲が他の男に触られるのが、すっげー嫌だ……」
「……っ」