この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。

耳を疑うような言葉ばかり並べられて、信じられない気持ちでいっぱいだった。心臓が破れそうなほどドキドキしてる。

日向くんは立ち上がると私の目の前に立った。まっすぐに見下ろされて、胸がキュンと疼く。

どことなく熱っぽい視線も、なんとなく余裕がなさそうな顔も、思わず見惚れてしまうほどカッコいい。

距離を詰められたかと思うと日向くんの手が伸びてきて私の手に触れた。

「あ、あの……」

「ひまりー!」

日向くんの背後、遠くから血相を変えた苑ちゃんが走ってくるのが見えた。大きくこちらに手まで振っている。

「ちょっと、あなた! ひまりになにしようとしてんの!」

私ではなく、日向くんに突っかかる苑ちゃん。不意にパッと手が離れた。

苑ちゃんはさっきの騒ぎで教室にいなかったから事情を知らないのだろう。

「なにって……べつに俺は」

「北央のプリンスだかなんだか知らないけど、軽い気持ちでひまりを誘うのはやめて!」

「そ、苑ちゃん」

完璧に誤解しちゃってるよ。

「ひまりは黙ってて!」

「うっ……」

苑ちゃんは強気で私はハラハラドキドキ。

「……じゃねーよ」

「え?」

「軽い気持ちなんかじゃねーよ」

逃げずにまっすぐ苑ちゃんに返す日向くんの真剣な瞳にドキドキする。

あまりの真剣さに苑ちゃんがたじろぎ、声を詰まらせた。

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